2018/05/08

たぬきの焼物で有名な町、信楽にすてきな図書館があった

ゴールデンウィークに、滋賀・京都・大阪と遊び歩いてきました。義実家への帰省を口実にして、ほとんど観光旅行です。

3泊4日の旅だったのですが、そのうちの1日は、滋賀県の南東をめぐりました。

もともとのお目当ては、ミホミュージアムや、「陶芸の森」という信楽焼を知るための公園です。それらの場所では、美しいものに触れることができただけではなく、滋賀の森林のきれいな空気を味わうことができました。

それはそれで、とてもよい経験をすることができたのです。しかし、印象深いできごとは、この後にありました。

陶芸の森から大津市に戻るために、電車で行こうと考えていました。電車の発車時刻は分かっていて、それに間に合うようにちゃんと現地を出発するつもりだったのです。

でも、「もうちょっといても大丈夫かな」という考えが頭をよぎり、出発をモタモタしてしまいました。そのせいで、予定の電車を逃してしまったのです。

次の便を調べてみると、どんなに試しても、早くて1時間半後。帰宅が8時頃になってしまいます。サーっと血の気が引きました。

なんとか気持ちを切り替えて、仕方ないと思いながら駅に向かいます。でも、その途中に図書館がありました。6時閉館だから1時間弱は楽しめると思い、入ってみます。

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あとでわかったことですが、ここは甲賀市図書館のうちの1つ、信楽図書館でした。

入ってすぐのところに、児童書のコーナーがかなり広く取ってあります。

館内を歩いてみると、「北村文庫、ぞくぞく増えています!」と書かれたボードが立ててあるのが見えます。次のように書いてありました。
 生前に信楽の図書館を利用してくださっていた北村昭三さんからいただいたたくさんの寄付金は、平成24年12月に「甲賀市図書館振興北村昭三基金」とし、甲賀市図書館の資料充実のために大切に使わせていただいています。
 今年度は、甲賀市の子どもたちの読書環境の充実と子育て支援を目的とした本をたくさん購入しています。
 市内各図書館で利用いただくとともに、移動図書館にも積んで小学校を巡回しています。
 「北村文庫」と書かれたシールが目印です。みなさまどんどんご利用ください!
この文章に合わせて、北村さんが愛用されていたチューリップ帽のイラストが添えられていました。

子どもの本が多いように感じたのも理由があったのです。

調べてみると、この基金ができあがる過程について書かれたブログ記事がありました。この基金についての条例へのリンクをはります。

入る前までは、田舎の図書館なんでしょうと思っていました。でも、実際に入ってみると、資料の充実ぶりに驚き、感動です。

信楽のまちを訪れたときは、ぜひ、この図書館にも立ち寄ってみて下さい。