2016/06/30

ふるカフェ系 ハルさんの休日「茨城県 結城(ゆうき)」 結いプロジェクトが生んだ、宝のお店

今日おとずれたのは、結城紬(ゆうきつむぎ)で有名な町にある、築90年のカフェです。贅(ぜい)をつくした巨大な「ふるカフェ」が、そこにはありました。

店の名前は、「御料理屋kokyu.」 住所は、結城市大字結城1085。
喫茶メニューだけではなく、コース料理を味わうこともできるお店です。

お店は、昭和初期に酒造蔵元の別荘として建てられた建物の中にあります。土台の上に、建物が乗っかっているような作りです。

玄関の階段を上がって、渡り廊下を渡ったところに、客席があります。客席は座卓で、床に座ってくつろぐようになっているのです。

お店の売りは、結城市内でとれた新鮮な野菜です。
結城市は、農業の盛んな茨城県の中でも、耕地面積が広く(農林水産省の統計から)、そして野菜の生産が盛んなのです。

このお店は、結城市の「結いプロジェクト」という、地域活性化の仕組みを使って生まれました。

「結いプロジェクト」とは、どのようなものでしょうか。
「結い」とは、屋根の葺き替えや田植えなど共同で行う作業を言います。  大きな労力が必要となる作業をみんなで協力して成し遂げていくという精神です。 
結城の“結”の字には、こんな素敵な意味があって、一本一本丁寧に紡がれ、織られていく“結城紬”のように、一人一人が繋がって、広がっていけるような、そんな魅力ある町“結城”にしたいという思いから、“結いプロジェクト”というチームを結成しました。(ホームページから引用)
ちなみに、このお店のオーナーご夫妻のうち、奥様は「日光珈琲」の店長をしていたそうです。日光珈琲といえば、この番組の「栃木県 鹿沼(かぬま)」の回で取り上げていましたね。

結城といえば、結城ブレーブスというプロ野球チームがあったそうですが、そのお話はまたいつか。


次回は、益子。結城から普通列車に乗って、1時間ほどで着く、陶芸のまちです。

2016/06/28

病院での面会、最終日

赤ちゃんが病院にいるのも、今日で最後。いよいよ明日には退院です。

水曜から月曜の間、延べで20時間くらい病室にいました。

4人部屋でカーテンで仕切られているので、そこまで詳しくはわかりませんが、ほかの夫の人はあまり部屋の中にはいなかったように感じました。

たぶん、私が変わっているんでしょうね。

でも、よそのだんな様は、わが子なのに「別に退院してから見ればいいや」って思っているのでしょうか。赤ちゃんは、見ても見飽きないし、寝てても、目を開いていても、うんちをしていても可愛いのに。不思議です。

ただ、いまだに、わが子の呼び名が「赤ちゃん」のままです。まだ、名前をつけてあげていません。あと1週間で、決めてあげなくては。

ではでは。

2016/06/25

妻の入院中は、つかの間の独身風生活を満喫できるかもと思ったけど、とんでもない。けど楽しい。

赤ちゃんが保育器からベッドに移されて今日で2日目。

職場から、病院まで自転車で3km。
面会時間の終了時刻である午後8時まで、病院で過ごしています。

そこから自転車を5kmこいで帰宅すると、もうフラフラ。何もやる気がしないものです。

でも、夜にしょっちゅう泣き声で起されている妻のことを考えれば、自分は気楽だなと思います。

ぐらぐらする首に気をつけながら、抱きかかえることが何とかできるようになり。
泣き声で、なんとなく、「今、ウンチが出てるかも」と予想して、当てることができたり。
哺乳瓶からミルクをあげて飲んでいる姿に幸せを感じたり。

ささやかなことの積み重ねが楽しい。

オムツの交換が、私一人だけではできないことが、今の課題です。もっと足腰がしっかりしてくれば、楽に交換できるのにと思いつつ。なるべく早いうちに、この課題をクリアしないといけない、と自分に言い聞かせています。

赤ちゃんの体調のことで、ひとつ気がかりだったのは、足が冷たいということ。
育児サイトで調べてみると、体温が高いから(38℃近かった)、その分、足を冷たくすることで体温調節をしているみたい。疑問が解決して、ひと安心。

ではでは。

2016/06/23

ふるカフェ系 ハルさんの休日「千葉県 茂原(もばら)」 農園風景の中にたたずむ自家焙煎のお店

今日おとずれたのは、七夕まつりで有名な町です。祭りの期間は3日間で、なんと80万人以上も訪れるそうです。それが、千葉県にある茂原市。

目指すカフェは、「コーヒーくろねこ舎」(リンク先は、お店のブログ。) 
住所は、茂原市台田327−1。

外観は、パッと見は、ただの戸建てにしか見えません。しかし、よくよく見ると、屋根が入母屋造り(いりもやづくり)になっていて、しかも二層になっており、格式の高さを感じます。

中に入ると、日本家屋の間取りを生かしながら、障子ふすまといった建具を外して広々とした空間を作り出しています。床や柱の風合いが、すばらしいですね。

話を聞くと、床は張り替えて、柿渋や弁柄(べんがら)といった古くからの塗料を塗っているそうです。渋い風合いを感じます。

客席においてある棚やテーブルは、多くがDIY。これも、ご主人により手作りされています。
本実(ほんざね)加工や、合決り(あいじゃくり)加工といった、木工のテクニックを見つけ出すことができます。

カフェの担当は奥様。
お店の売りは、イチゴフラッペやイチゴタルト。(さすがに今は時季外れでしょう)

コーヒーは、何種類も置いてあり、東ティモールの豆も扱っています。東ティモールの豆は、最近人気らしい。それはなぜでしょう。

調べてみると、東ティモールの豆は、大規模農園(プランテーション)といった巨大資本が投入されるだけの生産力が無かったそうです。ようするに、大企業がお金をかけても儲かりそうにないと考えられていました。
そんなふうに見放されていたことが幸いして、東ティモールの豆はフェアトレードの商品として扱われているのです。フェアトレードとは、発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支える仕組みです。

「消費者として、自分が払うお金で、生産者の生活が向上すれば良いな」そのように考える人が、例えば東ティモールの豆を買っているのですね。
(参考サイトはここここ)

コーヒー豆の焙煎は、奥様ご自身がされています。どんな風味なのか、一度飲んでみたいもの。

そして茂原といえば、天然ガスの産地です。現在でもいたるところで、ガスが湧き出ていて、田んぼでもその様子を見ることができます。

茂原からは、大企業が次々に撤退してしまいましたが、最近、自然にひかれた若い人たちが移住しているようです。東京から1時間という距離のわりには、地価が安いことも魅力なのです。

2016/06/22

赤ちゃんがやってきた

今日、ついに赤ちゃんが生まれました。

まあ、今日生まれたばかりですから、面会もそこそこに、保育器に移ってしまったんですけどね。
生まれれば父親になった実感がわくのかなと、思っていましたが、さすがに、すぐに実感が沸きあがるわけではなく。

ただ、これから、だんだんと気持ちが高まってくるのでしょう。

しばらくは、病院通いですが、それもまた楽しみ。

可愛い手。











昼間は、じめじめとべとつくほど蒸し、夜になったら急に涼しくなった、そんな梅雨のとある一日の、できごとでした。

2016/06/15

ふるカフェ系 ハルさんの休日「千葉県 金谷」

今回の放送は、過去の放送したものの再放送。テーマソングも今とは違っています。当時、私はまだこの番組のことを知らず、見ていなかったので、楽しみです。

ハルさんは、目的のカフェを発見。トタン屋根はどこかで見たような傾斜。

庭には、なぜかコーヒー豆が、ばらまかれています。

その店の名前は、「カフェえどもんず」。住所は、富津市金谷2185−2 合掌館内。

カウンターの周りには、エスプレッソマシーンなど、コーヒーをいれるための機材がところ狭しと並んでいて、さながら実験室のよう。機材をながめるだけでも楽しそうです。

2階に上がると、屋根裏を見ることができます。そして、この建物が合掌造りであることが分かります。

なぜ、雪国特有の合掌造りが千葉県なんかにあるのか? この建物は、ダムの底に沈む予定でした。しかし、どうしても保存したいという飛騨の人の熱い思いにより、ここに移築されたのです。

お店のイチ押しは、アジフライバーガー。ジューシーでサクサクのアジフライとパンの相性は絶妙です。金谷のアジは、黄金アジと呼ばれているそう。体が黄金色に輝くところから付けられた名前です。

金谷は、かつて、鋸山から切り出した石材業で栄えました。その名残りをとどめるかのように、今は、石を使ってアート作品を生み出す人たちが集まっているのです。


次回は、茂原(もばら)のカフェ。木材に手を加えれば手を加えるほど深みが増していく。そんな魅力を感じるカフェです。

2016/06/10

引越し前夜

明日は、いよいよ引越しです。

私は、生後まもなく、今住んでいるアパートにやって来ました。それから、約40年のあいだ、同じ建物の中で、2度部屋を変わっただけです。

トラックで荷物をせっせと運ぶという意味の引越しは、初めてのできごとになります。

引越しが決まってから、こまめに荷造りをしてきたつもりですが、いざ前日となると、やるべき荷造りが次々と押し寄せてきます。まあ、ブログをかけるくらいだから、山場は越えたのかも。

ではでは。

2016/06/09

ふるカフェ系 ハルさんの休日「山梨 甲州」 西東京から山梨ってすぐ近く。

本日おとずれたのは、ワインづくりで有名な甲州市。
目指すお店は、築300年の旅館を改装した喫茶店です。カフェとなった今でも、泊まれるカフェとして人気を集めています。

店の名前は、大黒屋・サンガムcafe。住所は、山梨県甲州市大和町日影49。
ススで真っ黒になった柱が、300年の歴史を感じさせる、重厚な落ち着いたカフェです。

この場所は、古くは駒飼宿(こまかいじゅく)と呼ばれ、養蚕が盛んな地区でした。養蚕とは、繭をとるためにカイコを飼うこと。このカフェは2階にも席がありますが、そこには、かつて養蚕で使われていた、繭から糸をつむぐ機械が展示してあったりします。

山梨では、増えすぎたシカを減らすために、食用にすることがすすめられています。お店では、シカ肉のカレーも食べることができるのです。

なぜカレーが売りかといえば、店主の吉田和江さんは、東京都・国立市でカレー屋を開いていたから。国立駅の北口で、「サンガム」というお店を経営していたそうです。国立のお店についてのレポートはこちら

吉田さんが甲州に移住してきたことを取り上げた記事もあります。こちら

甲州では、ワインづくりの里らしく、ブドウの新芽というものも食べられているそうです。ブドウの新芽は摘むとすぐしなびてしまうから、まさしく地元だけの味。天ぷらにして食べると、ほどよい苦みが味わえるそう。

甲州勝沼の隠れた名物が、朝市です。ごくごく少人数で始め、初めは、農産物の販売に限っていたためか、人がなかなか集まらなかったそうです。いろんな種類の店を出せるようにしたところ、どんどんと店も人も集まるようになったのでした。

朝市は、毎月第一日曜日にやっているとのこと。(1月は除く) このカフェとあわせて、いつか、行ってみたいものです。

2016/06/01

ふるカフェ系 ハルさんの休日「長野 下諏訪」 自転車と温泉の組み合わせから生まれるもの

まずは、番組の主役である渡部豪太さんが結婚されたとのこと、おめでとうございます。姉さん女房なのですね。

さて、そんな渡部豪太さんが演じるハルさんが降り立ったのは、諏訪湖の近く。諏訪湖は、長野の宝石ともいうべき、豊かな水をたたえる湖です。今日おとずれたのは、諏訪湖の北にある下諏訪町のふるカフェです。

この前の週末に、私は、隣りにある長野県・岡谷市に行ってきたばかりでした。時間があれば立ち寄りたかった。

今日のふるカフェは、下諏訪の湯田町にある、築100年・サイクリストをいやす宿場町カフェです。その名は、「タロウ珈琲弐号店」。住所は、諏訪郡下諏訪町湯田町3447。

店の正面は、縦繁格子(たてしげこうし)の風格が目を引きます。

店の中に、自転車ラックや空気入れがあり、サイクリストにやさしい設計です。建物の中に入ると、細い廊下の空間が続きます。格調高い雰囲気が素晴らしい。

メニューには、熱燗におでん、ビールなど居酒屋メニューが並んでいますが、れっきとしたカフェです。

ハルさんが注文したのは、カリンジュースと納豆そば。付け合わせで出されたのは鹿肉の煮つけ。諏訪地方では、シカ肉を食べることは、「鹿食免(かじきめん)」と呼んで奨励された、という歴史があります。江戸時代は肉食が禁止されていましたが、諏訪地方は食料も乏しく、シカ肉を食べることが許されていた、というわけです。

下諏訪は、中山道の唯一の温泉街として栄えました。今回のカフェは、そんな温泉街の中の置屋だったところを改装して開かれたのです。

カフェのオーナー夫妻は、自転車を通して知り合い結婚したほどの自転車好き。スワンアスロンという大会を主催しています。トライアスロンは、自転車・ラン(長距離走)・水泳の組み合わせですが、スワンアスロンとは、自転車・ランにくわえ、諏訪湖のスワンボートを漕いで競う競技なのです。

古くからの温泉街にも、カフェという新しい風が入ることによって、街全体がよみがえっているようです。


次回は、ワインの名産地・甲州にある、古い旅館(旅籠)を再生したカフェです。