2016/06/01

ふるカフェ系 ハルさんの休日「長野 下諏訪」 自転車と温泉の組み合わせから生まれるもの

まずは、番組の主役である渡部豪太さんが結婚されたとのこと、おめでとうございます。姉さん女房なのですね。

さて、そんな渡部豪太さんが演じるハルさんが降り立ったのは、諏訪湖の近く。諏訪湖は、長野の宝石ともいうべき、豊かな水をたたえる湖です。今日おとずれたのは、諏訪湖の北にある下諏訪町のふるカフェです。

この前の週末に、私は、隣りにある長野県・岡谷市に行ってきたばかりでした。時間があれば立ち寄りたかった。

今日のふるカフェは、下諏訪の湯田町にある、築100年・サイクリストをいやす宿場町カフェです。その名は、「タロウ珈琲弐号店」。住所は、諏訪郡下諏訪町湯田町3447。

店の正面は、縦繁格子(たてしげこうし)の風格が目を引きます。

店の中に、自転車ラックや空気入れがあり、サイクリストにやさしい設計です。建物の中に入ると、細い廊下の空間が続きます。格調高い雰囲気が素晴らしい。

メニューには、熱燗におでん、ビールなど居酒屋メニューが並んでいますが、れっきとしたカフェです。

ハルさんが注文したのは、カリンジュースと納豆そば。付け合わせで出されたのは鹿肉の煮つけ。諏訪地方では、シカ肉を食べることは、「鹿食免(かじきめん)」と呼んで奨励された、という歴史があります。江戸時代は肉食が禁止されていましたが、諏訪地方は食料も乏しく、シカ肉を食べることが許されていた、というわけです。

下諏訪は、中山道の唯一の温泉街として栄えました。今回のカフェは、そんな温泉街の中の置屋だったところを改装して開かれたのです。

カフェのオーナー夫妻は、自転車を通して知り合い結婚したほどの自転車好き。スワンアスロンという大会を主催しています。トライアスロンは、自転車・ラン(長距離走)・水泳の組み合わせですが、スワンアスロンとは、自転車・ランにくわえ、諏訪湖のスワンボートを漕いで競う競技なのです。

古くからの温泉街にも、カフェという新しい風が入ることによって、街全体がよみがえっているようです。


次回は、ワインの名産地・甲州にある、古い旅館(旅籠)を再生したカフェです。