2016/01/02

関西のお雑煮、関東のお雑煮

お雑煮といえば、おわんに、お餅と具材に、汁を入れ、
正月にいただく料理です。

1. 関東人が関西の雑煮に出会った

関東(埼玉)で生まれ育った私にとって、お雑煮とは、
長方形をしたお餅に、しょうゆ味のだし汁をかけて食べる
ものでした。

関西では、丸餅とか、白みそを使って食べるらしい、
ということは、知識として知っていただけでした。

雑煮とは (wikipediaより)

なお、日本の中で、丸餅と角餅がどのように分布しているか、
これについては、こちらのサイト(日本鏡餅組合)。
汁や具材については、こちらのサイト(日本文化いろは事典)。
それぞれ詳しく載っています。

マメ知識を得たところで、関西のお雑煮を試してみます。

レシピ

妻が、滋賀県出身なので、初めて、丸餅・白みそという
組み合わせのお雑煮を食べました。
だしは、パックだしを使ってちょっと手抜きです。

具は、サトイモ、にんじん、ミツバ、かまぼこなど、これは
関東のものと変わらないですね。

丸餅といっても、味が角餅と変わるわけではないので、結局は
汁の味で変わる、ということになりますが、
白みその汁は、非常に美味しかったです。

もともと甘いものが好きな私なので、白みそが好みに「はまり」ました。
(甘いものが苦手な人にはつらいのかもしれません)

もう、毎年ずっと、これでいいかも。














2. 雑煮の歴史

なお、雑煮がいつのころから食べられているか、庶民の風習としての
記録は、あまり古いものはないようです。

こちらのサイト(サントリーウエルネスオンライン)によれば、
『絵本江戸風俗往来』(菊池貫一郎著・東洋文庫)という文献に、
雑煮についての記録があるとされています。

『絵本江戸風俗往来』とは、菊池貴一郎(歌川広重 (4代目))が、
江戸時代末期の風俗を記したもので、明治38年に出版されました。
全文がネットに公開されています

その本によれば、

 
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「どんな貧しい家でも正月三が日の朝は、おとそはともかく、
雑煮だけは必ず準備する」と書かれており、
風習として根付いていたことが分かります。

また、具材としては、「こまつな・サトイモ・だいこん」とされており、
汁は味噌汁にするところもあり、
餅は、焼いて使う場合も、お湯で煮て使う場合もある、
と書かれています。

たまには、いつもと違った雑煮を試してみるのもいいでしょう。

ではでは。